今回は「感謝」について書いていこうと思います。
自分は今ブラジルにいます。
ブラジルで感じていることの1つとして、「感謝」が多いです。
言葉も違う、習慣も違う、などなどの環境の中で生活していくにあたり、何をするにしても周りの人の助けなしではやっていけません。
ですが、自分は日本という国では、「感謝」を実感しにくいのではないかと思います。
というのも、日本で感じられるはずの「感謝」がブラジルに来て初めて感じる事が多々あるからです。
色んな理由は考えられますが、その理由の一つに「有難うという言葉が色々な事を含めた上での一言だから」なんじゃないかなと感じます。
例えば、食事の時の「いただきます」は、料理を作ってくれた人、食材に関わってくれた人、食べ物、食べるために使うお金を稼いでくれた人、などなどに対する感謝の言葉です。この一言に想像できないくらいの「感謝」の意味合いがあると思ってます。
ほかにも、何かしてもらった時には必ずと言っていいほど「ありがとう」と口にすると思います。
勘違いしないでほしいのは、「実感しにくい」だけで、「実感しにくいのが悪い」「有難うというのが少ないのが悪い」「お祈りした方がいい」のではない事です。
重要なのは、「実感しているかどうか」です。
例えで出した「いただきます」は、掘っていけばほとんど自分の知らないところにまで感謝をすることになりますが、1日3食食べていれば3回、どれだけ自分が実感しているのか。
何かしてもらった時に、してくれたことに対してだけでなく、気にかけてくれたことや、その人に気づかせてくれた第3者にも感謝を実感しているのか。
ブラジルで感じた違いの1つに、「いただきます」の違いがあります。
日本は一言、「いただきます。」と言って食事を始めます。
ブラジルでは、食べる前にみんなでお祈りをします。その際、誰か1人がみんなの先頭に立ち、神様や家族、食べ物や作ってくれた人、などに1つ1つ感謝の気持ちを言葉にします。その際に周りの人たちも実際に言葉にしたり、心の中で呟いたりしています。
それ以外にも、サッカーの試合前はもちろん、トレーニングをする前にも全員で肩を組み、トレーニング出来る事、サッカーできる事、仕事ができる事、などへの感謝の気持ちを1つ1つ言葉にします。
これは宗教上の違いといえばそれまでなのですが、自分はこの時間があるから食べる事やここにいる事、サッカーが出来ること、などに「感謝」を実感する事ができています。
だからこそ、日本にいた時にもこんなに色んなことに心から感謝の気持ちを持つ事が出来たら幸せだなって感じます。
忙しくてそんなことなんて考えられないかもしれません。
便利でなんでも揃う日本での生活ではひとつひとつは小さな幸せかもしれません。
「幸せなこと」として見逃してしまうような事かもしれません。
その中でも、1つでも多くの「感謝」や「幸せ」を探してみる事が大事だと思ってます。
その幸せを見つけられるような人間ってどんな人間でしょうか?
少なくともそういう人を見たら、なんか楽しそうだな、この人と一緒に何かしたいな、と自分は感じます。
それはスポーツ以外の仕事もサッカーも同じだと思います。
プロサッカー選手は、クラブが一緒に仕事をしたいから「契約」をするのだと思います。一緒に仕事をしたいと思われる選手はきっと下手くそでもチームが必要としてくれる選手だと思います。
「チームが必要としてくれる」そんな人間になりたいですね!
今回自分が言いたいのは、このような小さな幸せを見つけられる人間が色んなことに感謝のできる人間なんじゃないかなという事でした。
最後まで読んでいただき有難うございました。
生年月日 1993年7月26日
呼称:山﨑智彦(トモ、ザキ、ともちん)
ポジション:SB、SMF、WG
現所属:REAL SPORT CLUB(ブラジル)