利他について

利他とは広辞苑で「自分を犠牲にして他人に利益を与えること。他人の幸福を願うこと。」とある。

この利他について、自分を犠牲にして他人に利益を与えることとあるが、他人の利益を考え抜くことが大切だと考えている。例えば重たい荷物を誰かが持っているとする。この時、重たい荷物を持ってあげるか、持ってあげないか、場合によってどちらも他人の利益になります。持ってあげれば、当然楽になるから一定の他人の利益になります。しかし、あえて持ってあげないことによって、本人がもっと荷物の最小化を図ったほうがいいという気づきを与えるきっかけになる可能性があります。

私はその場の他人の利益ではなく、相手にどんなふうになってほしいかまで考えて、行動を起こすことが利他だと考えています。

また、利他の行為は他人の利益になるだけではなく、自分の利益にもなると考えています。

自分の利益になるとは、①利他の行為をしたことで、相手の感謝で直接自分に利益が生まれること。②利他の行為をするために、相手のことを考え抜くことで、相手の状況の疑似経験を自分が得ることができる。

②が大切だと考えている。相手のことを考え抜くことで、いざ自分が困ったときにも自分のことを考え抜く練習になり、引き出しが増える。実際に利他をすることで、その結果相手がどうなっていくかを確認できる。つまり自分の経験値になるということである。

①については注意が必要で、①を求めて行動すると利己になる。あくまで利他をした結果の相手からのリアクションである。

例えば私は誰かに何かを奢る時には、直接相手から何かを求めているわけではない。奢るときには、相手にもおごれるようになってほしいと思っている。大学時代に居酒屋でバイトをしていた時に、仕事終わり毎回のように店長に食事に連れて行ってもらっていた。もちろん見返りを求められたことはない。そこで、考え方、楽しみ方、お金の使い方などを学ぶことができた。自分が学ばせてもらったように、相手にも学んでもらいたいと思っている。

もし、利他をしている時に自分が損している気持ちになったら、今まで自分がしてきてもらったことを思い出すといいかもしれません。きっと自分がしている以上のことを今までいろんな人が自分にしてくれているはずだから。

最後にまとめると利他は他人のことを考え抜くことが大切である。また、他人を考え抜くことで、自分の経験値にもなる。

以上です。

榊原 俊

全所属 株式会社SUBARU